こんにちは、カリタです!
前回に引き続き総合原価計算について解説していきます。
この記事では、
- 総合原価計算の種類
- 単純総合原価計算
- 等級別総合原価計算
- 組別総合原価計算
について解説します。
総合原価計算の種類
原価計算基準によると、
製品別計算は、
経営における生産形態の種類別に対応
して、次のような類型に区分することができるとされています。
- 単純総合原価計算
- 等級別総合原価計算
- 組別総合原価計算
- 個別原価計算
つまり、総合原価計算には、
- 単純総合原価計算
- 等級別総合原価計算
- 組別総合原価計算
の3種類があります。
下記、個別に解説していきます。
単純総合原価計算
単純総合原価計算とは、
同種製品を反復連続的に生産する生産形態に適用する製品別計算
です。つまり、
同じものをたくさん作る場合に適した原価計算方法
と言えます。
単純総合原価計算の計算方法は、
- 当期製造費用
- 期首仕掛品原価
の合計額を、
- 完成品
- 期末仕掛品
とに分割計算することにより、完成品総合原価を計算します。
そして、完成品総合原価を製品単位に均分することにより、単位原価を計算します。
詳しくは下記の記事で解説しています。
等級別総合原価計算
等級別総合原価計算とは、
同一工程において、同種製品を連続生産するが、その製品を形状、大きさ、品位等によって等級に区別する場合に適用する製品別計算
です。
簡単に説明すると、
ごはんの並と大盛り
の様なものです。
例えば、同じ釜のごはんを
- ごはん並:200g
- ごはん大盛:300g
として提供すると仮定します。
上記の場合、ごはん大盛は、
ごはん並の1.5倍の量
であるため、
完成品を1.5倍多く使って製品を完成させている
ことなります。
この場合、
一度ごはん全体の完成品原価を計算
し、ごはん全体の完成品原価を
- ごはん並
- ごはん大盛
それぞれで使った
ごはんのグラム数を基準に按分
することにより、それぞれの完成品原価を計算します。
組別総合原価計算
組別総合原価計算とは、
異種製品を組別に連続生産する生産形態に適用する製品別計算
です。
同じオーブンで別々に焼くマカロンとクッキーの様なイメージです。
- 直接材料費
- 加工費
を
- マカロン
- クッキー
別に集計後、それぞれ単純総合原価計算を行います。
最後に
- 等級別総合原価計算
- 組別総合原価計算
に関しては、
それ自体を長々と問われる可能性は低い
ため、考え方をおさえておくことが大切です。
ある程度イメージをつかめたら過去問や問題集を一巡
程度、おさえておくことで取り急ぎの対策としては十分だと思います。
次の記事で解説する工程別総合原価計算の方が重要度は高いです。