こんにちは、カリタです!
簿記1級に合格するため、どのくらい勉強する必要があるの?
というお悩みはないでしょうか?
私も受験時代に平均勉強時間や平均合格期間を調べては、あと何時間勉強したら合格できるはず。。
と不安をおさえていました。
商業高校出身ではない18歳簿記1級・全経上級合格者が、自身の体験をもとに同じようなお悩みを解決できる記事を書きました。
合格に必要な勉強時間
結論から書くと、一般的に簿記2級合格者が簿記1級の勉強をした場合、
最低500時間以上の勉強
が必要と言われています。
私の体験談
私自身、簿記2級、3級未経験で、4月から簿記1級・全経上級の勉強を開始し、
- 6月中旬の簿記1級に不合格
- 7月中旬の全経上級に合格
しました。
1か月の勉強日数を平日のみの22日(30日×5/7切り上げ)、平均勉強時間を約8時間とした場合の勉強時間は下記の通りです。
- 簿記1級(6月中旬) →22日×2.5か月×8時間=440時間(不合格)
- 全経上級(7月中旬)→22日×3.5か月×8時間=616時間(合格)
7月の全経上級が終わってから会計士試験の勉強を開始した為、簿記1級の対策はしていませんが同年の11月に無事合格出来ました。
感覚的にも簿記1級合格の実力が付いたのは、全経上級の合格時点とほぼ同じだと思います。
やはり、一般的に言われている500時間以上の勉強時間が必要と言うことに一理ある様に思います。
合格までにかかる期間
合格するためには最低500時間以上勉強する必要があります。
つまり、最短・最短でいつ合格できるかは、本試験までにどの程度勉強時間を確保できるかから逆算することができます。
合格までに必要な期間をざっくりと計算すると下記の通りになります。
1か月あたり | 1週間あたり | 1日あたり | |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 500時間 | 約116.7時間 | 約16.7時間 |
2ヶ月 | 250時間 | 約58.3時間 | 約8.3時間 |
3ヶ月 | 約166.7時間 | 約38.9時間 | 約5.6時間 |
4ヶ月 | 125時間 | 約29.2時間 | 約4.2時間 |
5ヶ月 | 100時間 | 約23.3時間 | 約3.3時間 |
6ヶ月 | 約83.3時間 | 約19.4時間 | 約2.8時間 |
7ヶ月 | 約71.4時間 | 約16.7時間 | 約2.4時間 |
8ヶ月 | 62.5時間 | 約14.6時間 | 約2.1時間 |
9ヶ月 | 約55.6時間 | 約13時間 | 約1.9時間 |
つまり、学生、社会人問わず、合格に最低必要な勉強時間の確保できる期間、例えば、
- 毎日8時間勉強できる方であれば3か月以内
- 毎日2時間勉強できる方であれば9か月
- 平日2時間・土日8時間勉強できる方であれば5か月以内
が最短の合格目安になります。
これは、もちろん正しく勉強できた場合に限る話です。そして、正しい勉強方法については後ほど解説していきます。
どのタイミングで受けた方が良いのか
落ちることは次受かるための準備
と考えることができるため、本試験を体験したこと自体は、
仮に不合格であったとしても今後合格するために非常にプラスな経験
です。
そして、十分な勉強時間を確保できないとしても、下記の様な場合には少ない勉強時間でも合格出来てしまうこともあります。
- たまたま直前に勉強した範囲が出題された場合
- 頻出論点以外を捨てしっかりと対策・戦略をたてることができた場合
そのため、勉強時間が足りないからと言って初めから諦める必要は全くありません。つまり、
最適な受験のタイミングはただ一つ、直近の本試験を受験することです。
ただ、受験にはお金がかかると言うことが事実としてあります。
メンタルではなく金銭的問題として、ある程度合格できる可能性があるタイミングで受験したいと考えているのであれば、勉強計画を立て、本試験日に予想勉強時間が500時間を超える時点で受験されてみても良いと思います。
勉強を始めるタイミング
では具体的にいつから勉強を始めればいいのか?という問いに対する答えはひとつです。
今でしょ!
正しく勉強できるのであれば勉強時間が多いほど合格できる確率は高くなります。つまり、
可能な限り早く勉強を開始した方が一番合格できる確率が高くなる
と言うことです。
先ほどの最低500時間以上の勉強とは、いつから勉強を開始するのかの目安ではありません。
今から勉強を始め、本試験までに予想勉強時間が500時間に満たない場合、
- どの程度スケジュールを見直す必要があるのか
- どの程度無理をしなければならないのか
の目安です。
プライベートや仕事等と、いつまでに簿記1級に合格したいか・合格しなければならないのかを比較衡量してスケジュールを立てていきます。
ただし、あまり無理な勉強計画は挫折の要因にも成り得ます。
スケジュールに無理があるのであれば、きっぱりと短期合格を諦め、長期戦に切り替えることも大切なことです。
簿記1級に限りませんが、私は、最終的に受かる人とは、最後まで試験を諦めなかった人だと思うからです。
勉強計画の立て方
簿記2級・簿記3級との違い
簿記1級は、簿記2級、3級と比較されることが多いですが、
断言させてください。簿記1級は、簿記2級・簿記3級と別物です。
簿記1級から3級の一般に市販されているおおよそのテキスト数は下記の通りです。
- 簿記1級→6冊
- 簿記2級→2冊
- 簿記3級→1冊
ここでテキストの数だけをみると、簿記1級は、簿記2級の3倍、簿記3級の6倍の勉強時間が必要とも思えます。
では、単純に簿記2級の3倍、簿記3級の6倍を前提として勉強計画を立ててしまって本当に良いのでしょうか。
仮に、頑張って1日に1冊テキストを勉強できたとしても、6冊のテキストを終えるには最低でも6日かかることになります。
つまり、1日目に勉強した内容を6日経った状態で本試験を受けることになります。そして、
非常に残念ですが、科学的に人間が6日後に覚えていられるのはたった25%程度です。
つまり、単に簿記2級、3級の時の勉強計画を3倍、6倍にする様な計画では上手くいかないと言うことです。
大切なのは長期記憶
簿記1級は簿記2級、3級よりも試験範囲が膨大です。
試験直前に全範囲を勉強すことは出来ません。
つまり、忘れると言うことを忘れずに勉強計画を立てる必要があるため、
長期記憶に定着されることを意識した勉強計画を立てる必要
があると言うことです。
長期記憶を意識した勉強計画
脳科学や勉強法を学んだことがある人はみんな知っていると思いますが、短期記憶と長期記憶を意識した勉強は全くの別物です。
あなたがどれだけ頭が良くても、今日勉強したことの内、
6日後には25%、一カ月後には21%程度しか覚えていられません。
確かに、正しい勉強方法でなくても、がむしゃらに人の4倍、5倍勉強しても合格できるかもしれません。
しかし、想像してみてください。そのしわ寄せは、プライベートや仕事への支障に来ることになります。
短時間で効率よく勉強することで、プライベートも仕事も犠牲にしない方法はただ一つそれは、
正しい勉強方法を知ることです。
そして、正しい勉強方法を勉強計画に取り入れて短期・確実な合格を目指しましょう。
正しい勉強法を身につけよう
たくさん勉強して、その時には出来るようなったと感じるけど、実際にテストを受けてみると間違えてしまう。
真面目に復習して、その時には出来るようになったと感じるけど、またテストを受けると同じ間違いをしてしまう。
もう、どうしていいかわからない。
と言う経験はありませんか?
実はそれ、間違った勉強法だったのかもしれません。
短期記憶と長期記憶の違い
短期記憶と長期記憶の勉強法の違いを簡単に説明すると、
- 短期記憶は映画
- 長期記憶はドラマ
です。
1回集中して映画を見るよりも、間隔をあけて短時間分散しドラマを見た方が記憶に残ります。
つまり、一回に同じ科目を連続・集中して勉強した方が一時的には出来るよう感じるため勉強してる実感があるのですが、長期記憶には残りにくいためテストで点が取れないのです。
勉強している実感は得られにくいですが、長期記憶に残るための勉強が合格の近道です。
何事も、急がば回れです。
おすすめの本の紹介
ここで、科学的に正しい勉強方法を身につけるためにおすすめの本を紹介させてください。
ここで紹介する本は、私も実際に買って実行に移している本です。
使える脳の鍛え方 成功する学習の科学
【学習の科学】の決定版!
今まで正しいとされていた学習方法が、実は効率が悪いことが明らかになりました!
- 米 Amazon.com 教育・心理学部門「1 位」 ベストセラー
- 米 Amazon.com レビュー数「400」超★4.5のロングセラー
この本を私が読んだ感想として、義務教育で教えられていた勉強法で伸び悩んでいた理由がよくわかった。
もっと早くこの本に出会いたかった
と言うのが正直な感想です。
そして、もしあなたが、今の勉強が忙しくてこの本を読む時間がないがないというなら、だからこそ是非この本を読んで欲しいです。
義務教育で教えられた勉強法は、勉強している実感が得られやすく短期的には点数が取れる勉強法です。
しかし、それは長期的には忘れてしまう典型的な勉強法で、簿記1級等の資格試験では報われない勉強です。
非効率な勉強法による勉強を続けるよりも、
早い段階で効果的な勉強法に変えた方が結果として有効な勉強時間が確保できるようになります。
ここで、内容が気になる方は先ずは、試し読みをされてみても良いと思います。
もし、試し読みの結果、書かれている内容が少し難しいと感じたのであれば、
進化する勉強法
おもに小学生から高校生、大学などの入学試験を控えた子をもつ親に向けた「科学的手法を用いた実験心理学」の知見にもとづくベストな学び方のコツを紹介している本です。
受験勉強だけでなく、資格試験にも対応可能なためお勧めです。
【使える脳の鍛え方】の方が勉強法について詳細に書かれていますが、この【進化する勉強法】の方が
簡潔に書かれているためわかりやすいです。
どちらの本でも、正しい勉強法がわかるため、試し読みをしてあなたに合う方を選んでみてください。
私はもちろん、両方読んで実践しています。
最後に
私も受験時代によく平均勉強時間や平均合格期間を調べていましたが、当時、本当は平均勉強時間や平均合格期間を知りたかったのではなく、
早く合格したい!
と言う気持ちでした。
簿記1級は簿記2級、3級とは別物です。
簿記1級に適した勉強法を取り入れた勉強計画で短期合格を目指しましょう!