こんにちは、カリタです!
これから簿記1級の勉強を始めようと思いテキストを探したら、たくさんの種類のテキストがあって
何が違うのか、何を基準に選べばいいのかわからない。
というお悩みはありませんか?
この記事では簿記1級・全経上級ホルダーが、
- テキストの選び方
- 実際に購入したテキストのレビュー
についてまとめました。
テキストの選び方
日商簿記は1954年から行われている試験です。
改正が少ないため合格のためのノウハウが蓄積されやすい試験と言えます。つまり、
大手が出版するテキスト
であれば間違いなく合格のために必要な範囲はカバーされています。
必要な範囲がカバーされているテキストであれば、後は、
好みの問題
です。
何しろ簿記1級を500時間以上勉強することになります。そのため、
嫌いなテキストを無理して選ぶことは辞めておいた方が良い
と思います。
ただし、好みで選ぶとしても下記の点には注意をした方が良いと思います。
テキストを選ぶ際の注意点
テキスト選ぶ際に個人的に注意した方が良いと思う点は、
テキストのわかりやすさを重視し過ぎない
と言うことです。
もちろん、わかりやすいテキストは挫折を防止するためには有効なものです。
しかしそもそも、
初めて見る用語・慣れない用語に対して難しいと感じるのは当然
です。
専門用語は、
- その用語で記載する必要があるため
- 誤解を生じさせないため
に使用されています。
簡単に表現したテキストに慣れてしまうと、
テキストに書かれていることはわかるけど、本試験の問題に書かれていることはわからない
と言った事態に陥りかねません。
そのため、簡単に書かれているテキストを使ったとしても、
最終的にはテキストに書かれている内容を本試験レベルにチューニングし直す必要がある
と言うことです。つまり、
わかりやすいテキストだとしても勉強時間が少なくなるわけではない
と言うことです。
おすすめのテキスト3選!
簿記界最大手であるTAC出版から全3シリーズの工業簿記・原価計算を13冊を実際に購入した結果をレビューします。
どのテキストにも合格のために必要な範囲はカバーされていましたので、
試し読みをして自分に一番しっくりくるテキスト
を選ばれても思います。
合格テキスト 日商簿記1級
見た目・サイズ感
高さは25.7cm、横幅は18.2cmです。
ちなみにA4の用紙は縦29.7cm、横21cmのため、
A4の用紙より一回り小さいです。
テキストの厚さに問題が無ければ、A4の用紙の入るカバンで持ち運びすることができます。
工業簿記・原価計算3冊分の厚さはこのくらいです。
ちなみに、カバーを外すとこんな感じです。
テキストの構成
- 文章と図解による説明
- 設例
の順で記載されています。
【試し読みしてみる】
合格テキスト 日商簿記1級 工業簿記・原価計算 (1) Ver.7.0 (よくわかる簿記シリーズ)
特徴
キャラクターを使った、語りかける様な説明ではありません。
わかりやすさよりも正しいさを重視した内容
に感じました。
テキストを説明する講師がいることを前提とした。
つまり、講義で使うことを前提としたテキストの様に感じました。
しかし、テキストのクオリティーが最も高く、設例も本試験を意識した作りになっているため、
挫折せずに根気よくテキストを進めることができれば合格に近づく
ことは間違いありません。
このテキストと過去問の演習で知識の抜けは無いと思います。
こんな人におすすめ
- 独学に慣れている人
- 辞書としてテキストを探している人
- キャラものが嫌いな人
- TACの日商簿記1級講座の公式教材
- テーマ毎に設例があり理解度を図る
簿記の教科書 日商1級
見た目・サイズ感
高さは21cm、横幅は14.8cmです。
大学入試過去問題集の「赤本」と同じサイズ感です。
工業簿記・原価計算3冊分の厚さはこのくらいです。
ちなみに、カバーを外すとこんな感じです。
テキストの構成
- 文章と図解による説明
- 設例
の順で記載されています。
【試し読みしてみる】
簿記の教科書 日商1級 工業簿記・原価計算 (1)
特徴
読書に語りかける様に説明されています。
イラストや手書きのフォントを駆使して初めて勉強するひとにも丁寧に説明されている様に感じました。
この本で合格を一緒に目指そう
という思いが伝わってきました。
ただし、設例がテキストの内容の理解度を測るもので、あまり本試験を意識した作りになっていない様に感じました。
簿記の教科書で合格を目指すのであれば、別売りの問題集も揃えた方が良いと思います。
問題集は本試験を意識した内容になっています。
理解し易いテキストと本試験を意識した問題集をセットで使うことを前提として作られているものだと思います。
【試し読みをしてみる】
簿記の問題集 日商1級 工業簿記・原価計算 (1)
こんな人におすすめ
- 初めて独学を始める人
- 理解の取っ掛かりが欲しい人
- 可愛い本が好きな人
スッキリわかる日商簿記1級
見た目・サイズ感
高さは21cm、横幅は14.8cmです。
こちらも大学入試過去問題集の「赤本」と同じサイズ感です。
工業簿記・原価計算4冊分の厚さはこのくらいです。
他のテキストより1冊多いです。
ちなみに、カバーを外すとこんな感じです。
テキストの構成
- 例(問題)
- 解説
の順で記載されています。
そして、最後にまとめの問題集が収録されています。
最も好き嫌いがわかれそうなテキストなため、事前に試し読みをしておいた方が良いと思います。
【試し読みをしてみる】
スッキリわかる日商簿記1級 工業簿記・原価計算 (1)
特徴
説明が例(問題)から始まることからも、
実践を意識したテキスト
と言えます。
また、テキストと問題集がセットになっていることからも、
作成者がいかに受験生に問題を解いて欲しいか
が伝わってきます。
確かに、試験勉強において一番大切なことは問題を解くことです。
このテキストでは嫌でも問題を解かざるを得ないため、自分でアウトプットの練習をすることが苦手な人にはお勧めできそうです。
こんな人におすすめ
- アウトプットの勉強が苦手な人
- テキストと問題集を別々に揃えたくない人
- キャラものが好きな人
- 事例をもとにした解説がイラスト付きで掲載
- テキストと問題集が一冊に
最後に
ちなみに私が一番好きなテキストは、合格テキスト 日商簿記1級です。
本試験を意識した作りになっていますので、このテキストで勉強を続けることができれば合格に近づくことは間違いありません。
さすが、TACの公式教材だとな思いました。
なお、独学で勉強されている方でテキストの他、過去問を準備するか悩まれているのであれば、
過去問は必要
だと思います。
過去問の大切さと正しい使い方について、下記記事に詳しくまとめています。
是非、参考になさってください。