令和2年公認会計士試験第II回短答式試験及び論文式試験の延期について




2020年5月15日(金)に公認会計士・監査審査会より、「新型コロナウイルス感染拡大に伴う令和2年公認会計士試験第II回短答式試験及び論文式試験の実施方針に係るお知らせ」が公表されました。

公表内容

現時点の新型コロナウイルス感染症の拡大状況等を踏まえ、延期することとした令和2年公認会計士試験第II回短答式試験につきましては、現時点では、8月下旬を目途に実施することとして調整しております。

また、これに伴いまして、令和2年の論文式試験(当初、本年8月21日~23日実施予定)につきましても、11月上中旬を目途に延期いたします。

なお、試験会場やスケジュール等の詳細については、決定次第、おって公表する予定ですので、引き続き公認会計士・監査審査会のウェブサイト等の情報にご注意下さい。

(注)試験会場やスケジュール等については、決定後であっても新型コロナウイルス感染症をめぐる状況によっては、変更となる場合がありますので、必ず公認会計士・監査審査会ウェブサイト等で最新の情報をご確認下さい。

出典:公認会計士・監査審査会 - 新型コロナウイルス感染拡大に伴う令和2年公認会計士試験第II回短答式試験及び論文式試験の実施方針に係るお知らせ

個人的な感想

短答式試験

現時点では、8月下旬を目途に実施することとして調整しております。

と記載されており、新たに全国で会場をおさえる手間を考えると、令和2年の論文式試験(当初、本年8月21日~23日実施予定)でおさえた会場を使用するのではないかと思います。

したがって、8月23日(日)実施の線が濃厚だと思います。

 

今回の短答式・論文式試験を一括で合格を目指す人にとって、

短答式試験が伸びた分、論文式試験の勉強も行うべきか悩む人は多いと思いますが、個人的には、この期間は短答式試験の勉強のみに専念した方がいいように思います。

他の短答式試験受験生も受験期間が同様に延長されるため、短答式試験突破の難易度が今までになく高くなっていると考えた方が良いためです。

 

論文式試験が気になるのであれば、監査、会計・管理の計算を中心に精度を高めるのがおすすめです。


論文式試験

令和2年の論文式試験(当初、本年8月21日~23日実施予定)につきましても、11月上中旬を目途に延期いたします。

との記載の通り、短答式試験の延期に伴い論文式試験の延期も決まりました。

 

論文式試験の試験日が伸びることによって、過年度短答式試験合格者は、通常より論文式試験の対策をする期間が伸びることになり、’一見有利になった様にも思えますが、

過年度短答式合格者にとって論文式試験はモチベーション維持が大変なため、3か月の延期によって気持ちが切れる人も出てくるのではないかと思います。

 

また、今回の短答式試験合格者は、短答式を通常よりも長く勉強する分、監査、会計・管理の計算に関する精度が例年よりも高いと想定されるため、

過年度短答式試験合格者も、監査、会計・管理の計算に関する対策をしておいた方が良いようにも思えます。


合格発表と就職活動

論文式試験が11月上中旬に延期されるに伴い、当初11月中旬に予定されていた合格発表も2月上旬~中旬頃になると思われます。

今回の新型コロナウイルスを受けて、今後の景気がどのようになるのかは、現時点で予想はできないものの、あまり楽観的な予想は想定し辛いと思います。

 

私が就職活動をした時は、過年度IFRS導入のため大量合格世代を大量に採用した後に、

リーマンショックが起きたため、大手監査法人はどこもほとんど採用していない状態でした。

また、当時は一般事業会社においても会計士試験合格者を受け入れる体制がまったくなく、同じ補習所に通っていた友人の大手監査法人就職者はゼロ人、中堅監査法人で働いていた人もアルバイトでの雇用形態でした。

翌年の大手監査法人の採用に賭ける人も多く、一年無職を決めた人や受験生の時からのバイトを続けている人も多かったです。

 

翌年に合格した後輩に聞いたところ、後輩の時代も、大手監査の求人数が回復しない中、前年度合格者の求職者も多くかなりの就職難であったと聞きました。

体感ですが、一度生じた就職難は3年程度継続するものと思います。

 

今回の新型コロナウイルスを受けて今後どのような対応になるかは、わかりませんが、現状は、大手監査法人に限らず、早めに別の会社も探しておいた方が賢明だと思います。

経験上、今までに無い事態が生じた際に、従来通りに固執すると痛い目を見ます。

大切なのは監査法人に勤めることではなく、会計士試験合格で得た知識をどう世間に役立てるかです。


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