【簿記1級】工業簿記の構造

 

簿記一級講座工業簿記の構造

こんな方におすすめ

  • 工業簿記の勘定や仕訳を知りたい人
  • 簿記1級合格を目指す人

勘定体系と仕訳

勘定体系

工業簿記の勘定科目の設定については、

企業がどのように原価計算を行うのかによって集計・計算しやすいように個々に設定します。

材料費として設定する場合もあれば、原材料費や補助材料費など分ける場合もあります。

費目別計算においては,原価要素を,原則として,形態別分類を基礎とし,これを直接費と間接費とに大別し,さらに必要に応じ機能別分類を加味して,たとえば次のように分類する。

出典:原価計算基準 第二章 一〇 費目別計算における原価要素の分類

原価計算基準の実際原価計算では、必要に応じて

直接費

  • 直接材料費:主要材料費(原料費)、買入部品費
  • 直接労務費:直接賃金
  • 直接経費:外注加工費

間接費

  • 間接材料費、補助材料費、工場消耗品費など
  • 間接労務費:間接工賃金、手待賃金など
  • 間接経費:減価償却費、賃借料、電力料、たな卸減耗費など

にわけるように記載されています。

 

勘定連絡図

勘定連絡図

実際原価計算では、

  1. 費目別計算で設定した勘定科目単位で原価発生額を計算し、
  2. 部門別計算で費目別原価を製造部門、補助部門別に集計し、
  3. 最後に製品別計算で原価計算を行います。

工業簿記の製品別計算では、

  • 製造部門を仕掛品勘定
  • 補助部門を製造間接費勘定

などで表すことが多いです。

上記の勘定連絡図を理解しておくと、仕訳を簡単に解くことが出来ます。

 

仕訳

工業簿記と商業簿記の関係

例えるのであれば、商業簿記でいう、

1つの商品を100円で購入した

の部分を工業簿記で記録・計算します。

つまり、製造業などで、商業簿記でいう仕入の部分を担うのが工業簿記と言えます。

工業簿記の仕訳のポイントは、

  • 費目別計算
  • 部門別計算
  • 製品別計算

どの時点の仕訳を行っているのかを意識することです。

費目別計算の仕訳

商業簿記であれば、1つの商品を100円で購入した時、

借方 金額 貸方 金額
商品 100円 現金 100円

という仕訳が思い浮かぶと思います。

費目別計算の仕訳に関しては、商業簿記の仕入と同様に仕訳を行います。

例、材料をを100円で購入した。

借方 金額 貸方 金額
材料費 100円 現金 100円

といった具合です。

部門別計算の仕訳

部門別計算の仕訳は、工業簿記特有の仕訳です。

部門別計算では、

  1. 費目別計算で計算した費用を製品部門・補助部門別に集計し、
  2. 補助部門で集計した原価はその後、製品部門に配賦します。

部門別計算の仕訳を行う際には、先ずは、設問の製品部門・補助部門の勘定科目設定を確認しましょう。

多くの場合では、

  • 製造部門 ⇒ 仕掛品勘定
  • 補助部門 ⇒ 製造間接費

と設定されていることが多いです。

 

費目別計算で計算した材料費100円を製造部門へ80円、補助部門へ20円集計する際には、

借方 金額 貸方 金額
仕掛品 80円 材料費 100円
製造間接費 20円

といった仕訳、

補助部門で集計した20円を製造部門へ配賦する際には、

借方 金額 貸方 金額
仕掛品 20円 製造間接費 20円

といった仕訳になります。

製品別計算の仕訳

商業簿記の三分法(しいくりくりし)の仕訳のように行います。

製品勘定以後は、商業簿記の範囲になります。

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