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カリタブログ

【簿記1級】工業簿記・原価計算のイメージをつかもう!

この記事で解決できるお悩み

  • 原価の計算って何
  • 原価の計算がよくわからない
  • 原価の計算がイメージできない
かりた
こんにちは、カリタです!

原価の計算は何をやっているのかイメージできない

というお悩みはないでしょうか?

今回は上記のようなお悩みを解決できる記事を書きました。

工業簿記・原価計算の勉強を始めてすぐに、非累加法や工程別総合原価計算と言われてもイメージが出来なくて当然です。

原価の計算をイメージし易い様に今回は、たこ焼きで見てみましょう。

たこ焼きの原価

一般的なたこ焼きを作る手順は下記の通りです。

たこ焼きを作る手順

  1. 薄力粉・水・卵を混ぜて生地を作る
  2. 生地を熱したたこ焼き機の各穴の半分まで入れる
  3. 各穴にタコ・天かすを入れる
  4. 各穴に残りの生地を入れる
  5. 焼きながら、ひっくり返す
  6. 焼きあがったら皿に盛り、ネギをのせ醤油・マヨネーズをかける

これを工業簿記・原価計算風に記述するであれば下記の様になります。

たこ焼き工業簿記・原価計算風

  1. 第一工程の始点で、薄力粉・水・卵を投入する
  2. 第二工程の始点で第一工程の完成品50%を投入する
  3. 第二工程の加工進捗10%時点でタコ・天かすを投入する
  4. 第二工程の加工進捗20%時点で第一工程の完成品50%を投入する
  5. 第二工程の終点でネギ・醤油・マヨネーズを投入する

加工進捗度とは作業の進み具合のことを言います。

  • 第一工程(混ぜる)
  • 第二工程(焼く)

と仮定しています。

そして上記に、

  • 材料費
  • 労務費・経費(加工費)

などを割り振ることにより原価を計算していきます。

材料費の計算

では、実際に材料費を計算してみましょう。

30個のたこ焼きを作るための材料

薄力粉 200g
600cc
たまご 3個
タコ 150g
天かす 30g
ネギ 1本
醬油 15g
マヨネーズ 30g

材料の単価

薄力粉 1キロあたり370円
1リットルあたり0.2円
たまご 10個入り1パックあたり220円
タコ 100gあたり300円
天かす 120gあたり250円
ネギ 1本あたり60円
醬油 500gあたり246円
マヨネーズ 400gあたり400円

たこ焼き1個あたりの材料費を計算すると下記の通りになります。

1個あたりの材料費

薄力粉 370円×(200g/1,000g)=74円
0.2円×(600cc/1,000cc)=0.12円
たまご 220円×(3個/10個)=66円
タコ 300円×(150g/100g)=450円
天かす 250円×(30g/120g)=62.5円
ネギ 60円×(1本/1本)=60円
醬油 246円×(15g/500g)=7.38円
マヨネーズ 400円×(30g/400g)=30円
合計 750円

そして合計750円を30個で割った

1個あたりの材料費は25円

となります。

加工費の計算

次に、時給1,200円でたこ焼きを作ってもらったとします。

時給は時の経過とともに増えていくため、

加工時間とともに加工費が増えていく

ことになります。

つまり、労務費などの加工費は

どれだけ加工(時間が経ったか等)したかが重要

になります。

たこ焼きを30個作る時間を下記の様に仮定します。

工程別の作業時間

  • 第一工程(混ぜる)5分
  • 第二工程(焼く)10分

たこ焼き1個あたりの加工費を計算すると下記の通りになります。

1個あたりの加工費

  • 第一工程 1,200円×( 5分/60分)=100円
  • 第二工程 1,200円×(10分/60分)=200円

上記を合計した30個を作るための加工費合計額は300円となります。

そして合計300円を30個で割った

1個あたりの加工費は10円

となります。

まとめ

たこ焼き一個あたりの原価

たこ焼きを30個を作った場合の1個あたりは、

  • 1個あたりの材料費は25円
  • 1個あたりの加工費は10円

材料費と加工費を合計すると35円となります。

35円×たこ焼き30個=1,050円となり、

  • 30個の材料費合計額は750円
  • 30個を作るための加工費合計額は300円

の合計額と一致していることがわかります。

ちなみにこの記事のたこ焼きの計算式は、簿記1級用語でいうところの

工程別総合原価計算

と言います。

工業簿記・原価計算のイメージがし辛い人は、先ずは身近なものの原価の計算をしてみてください。

その後、工業簿記・原価計算の勉強を進め知識とリンクさせていくと、原価の計算に関するイメージをつかむことが出来、得意科目になります。

参考記事

  • B!