【簿記1級】原価計算の手続

簿記一級講座原価計算の手続

こんな方におすすめ

  • 原価計算の流れについて知りたい人
  • 簿記1級合格を目指す人

原価計算の手続

実際原価の計算においては,製造原価は,原則として,その実際発生額を,まず費目別に計算し,次いで原価部門別に計算し,最後に製品別に集計する。販売費および一般管理費は,原則として,一定期間における実際発生額を,費目別に計算する。

出典:原価計算基準 第二章 七 実際原価の計算手続

実際原価の原則的な計算では、

費目別 ⇒ 部門別 ⇒ 製品別

の順で原価計算を行います。

 

費目別計算

原価の費目別計算とは,一定期間における原価要素を費目別に分類測定する手続をいい,財務会計における費用計算であると同時に,原価計算における第一次の計算段階である。

出典:原価計算基準 第二章 九 原価の費目別計算

費目別計算においては,原価要素を,原則として,形態別分類を基礎とし,これを直接費と間接費とに大別し,さらに必要に応じ機能別分類を加味して,たとえば次のように分類する。

出典:原価計算基準 第二章 一〇 費目別計算における原価要素の分類

形態別分類とは、商業簿記の様な費用形態を言います。材料費・労務費・経費の様な分類です。

次に、態別分類を更に直接と間接費に大別し、さらに必要に応じて機能別分類をすると記載されています。

つまり、

  • 直接材料費・直接労務費・直接経費
  • 間接材料費・間接労務費・間接経費

の様に大別し、さらに必要に応じて機能別分類を加味します。

  • 直接材料費 ⇒ 原料費、買入部品費 など
  • 直接労務費 ⇒ 直接賃金 など
  • 直接経費 ⇒ 外注加工費 など
  • 間接材料費 ⇒ 補助材料費、工場消耗品費 など
  • 間接労務費 間接作業賃金、間接工賃金など
  • 間接経費 ⇒ 減価償却費、電気代など

これら分類された原価が、個々にどれだけ発生したのかを計算します。

 

部門別計算

原価の部門別計算とは,費目別計算においては握された原価要素を,原価部門別に分類集計する手続をいい,原価計算における第二次の計算段階である。

出典:原価計算基準 第二章 一五 原価の部門別計算

原価部門とは,原価の発生を機能別,責任区分別に管理するとともに,製品原価の計算を正確にするために,原価要素を分類集計する計算組織上の区分をいい,これを諸製造部門と諸補助部門とに分ける。製造および補助の諸部門は,次の基準により,かつ,経営の特質に応じて適当にこれを区分設定する。

出典:原価計算基準 第二章 一六 原価部門の設定

費目別計算で計算した原価を、製造部門、補助部門などにわけて集計します。

製造部門

製造部門とは,直接製造作業の行なわれる部門をいい,製品の種類別,製品生成の段階,製造活動の種類別等にしたがって,これを各種の部門又は工程に分ける。

出典:原価計算基準 第二章 一六 (一)製造部門

通常、費目別計算の直接費を集計します。

補助部門

補助部門とは,製造部門に対して補助的関係にある部門をいい,これを補助経営部門と工場管理部門とに分け,さらに機能の種類別等にしたがって,これを各種の部門に分ける。

出典:原価計算基準 第二章 一六 (二)補助部門

通常、費目別計算の間接費を集計します。

 

製品別計算

原価の製品別計算とは,原価要素を一定の製品単位に集計し,単位製品の製造原価を算定する手続をいい,原価計算における第三次の計算段階である。

出典:原価計算基準 第二章 一九 原価の製品別計算および原価単位

最後に、部門別に集計された原価を、製品別に計算をします。

製品別計算は,経営における生産形態の種類別に対応して,これを次のような類型に区分する。

  1. 単純総合原価計算
  2. 等級別総合原価計算
  3. 組別総合原価計算
  4. 個別原価計算

出典:原価計算基準 第二章 二〇 製品別計算の形態

製品別に計算するに当たっては生産形態により、

  • 総合原価計算
  • 個別原価計算

により計算されます。

基本的に原価はこのような手続きを経て計算されます。

原価計算の手続をしっかりとおさえ、今どこの勉強をしているのか迷わない様にしましょう。

 

原価計算の基本

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